シルバープレート 1884年製作 エルキントン作の 特級レベルのハンドエングレービング大型トレイをご紹介いたします。
エルキントンのシルバープレート銀器には独自のデートレターをつけているものが多く、それによると、こちらのお品は1884年に制作したものだということがわかります。
ティーポット、コーヒーポット、クリームジャグ、シュガーポットの4点セット、さらにはカップ&ソーサーが3点くらいは乗せられる大きさのトレイです。重さが相当ありますので、運ぶためのトレイではなく、ポットやカップなどを載せておくためのトレイです。
写真で見ていただくだけですぐわかる、ぐうの音も出ないほどトップトップクオリティーの造り、ハンドエングレービング(ニードルや彫刻刀を使った手掘り技法)です。細かな、細かな手彫り彫刻で彫られたお花をあしらったエレガントなスクロール。縁取りも器具は使っていると思いますが、すべて手作業で彫られています。真ん中の貴族の家紋もかなり上位の貴族のものだそうで、大変凝ったデザインの家紋ですね。
ハンドルにロープを絡ませたデザインもとても凝っていて、ハンドルにロープ上に作った金属を絡ませて溶接しています。
現代のシルバープレート製法を1841年に発明し、商品化したエルキントンは並みならぬ情熱をシルバープレートに傾けていたと見えます。
普及品も作っていましたが、このお品のように純銀のものとまるっきり同じ技術で、純銀のものでもめったに見られないほどのトップクオリティーのシルバープレートの銀器をおそらく、特注と思われますが、作っていました。ヴィクトリア女王がイギリス王家のすべての純銀器のコピーをエルキントンに作らせたとのことですので、エルキントンの技術の高さはおしてしるべしでしょう。
こちらのお品はごく最近、ロンドンでもトップクオリティーのシルバースミスによる純銀のかけ直しが行われています。真ん中左下あたりに少々のすれができてしまいましたが、お送りする前にもう一度研磨をしてからお送りいたします。
1週間ほどお時間をいただきます。
こちらの商品はイギリスからの保険追跡付き国際宅配便が無料です。
サイズ
長さ:約69cm
長さ:58cm
幅:46cm
重さ:3.8kgs