ビクトリア時代中期、お花のガーランドが美しい、ビスケットジャーをご紹介いたします。
メーカーはR.M. Johnson & Co. ヴィクトリア時代中期に活躍していたシルバースミスです。こちらのお品にはダイアモンドレジストレーションマーク、と呼ばれるマークがついています。
これは1845年から1883年まで、金属製品の新しいデザインに登録されたマークで、登録年代と製作年がほぼ同じということで、製作年の刻印の無いシルバープレート製品の製作年の目安となっています。これには通常登録年が記号で記載されていますが、このお品のダイアモンドマークはマークがかすれており、年代は正確には特定できませんでした。しかし、このマークは1845年から1883年まで使われていたこと、このメーカーが1876年から1890年ごろまで活躍していたメーカであることから、このお品が1876年から1883年の間に製作のものだということがわかります。
オーバルのビスケットジャーを回るように施された立体的なチェイシングによる、お花と葉のガーランド、トップの部分はそれに対比するようにあまり立体感を出さないフラットチェーシングによるスクロールモチーフで飾られています。
本体、ベースのトレイのエッジはガドルーンで飾られ、それに続くピアス加工された脚もとてもエレガントです。
本体から蓋は美しくカバーされた蝶番でつながっています。このような細工はとても技術を要し、このシルバースミスの腕の確かさを物語っています。
蓋は同じデザインのお花のガーランドですが、こちらはエングレーブメントかと思うようなほとんど凹凸の無い、フラットチェイシング。トップの葡萄と葡萄の葉のフィニアル(摘み)がこのシンプルな蓋に豪華さを添えています。
この近年になってから、全体に銀のかけなおしをしてあり、外側も内側も大変きれいなエクセレントコンディションです。内側は地金に多少しみがあったようで、均一なトーンになっていませんがshるバーはかかっています。
銀のかけなおしがしてあっても、場所によってはシルバーがのらない場合があり、大変小さなプレートロスや、小キズが残っている場合がございます。
裏側に1箇所、2cmほどのキズがあった跡がありますがきれいにシルバーがかけられています。そのほかには目立つようなキズ、凹みなどは無く、全体的にとても良い状態です。、とても130年を越すお品とは思えません。
少し大きめのサイズですので、サロンやお教室をされているテーブルなどを豪華に彩ってくれるアイテムだと思います。
ぜひ、この素敵なビスケットジャーをあなたのコレクションに加えてください。
サイズ 幅(ジャーの内側)約17cm x 19.5cm(高さ- 摘みまで)
幅(トレイ部分)約23.2cm
重さ 約852g
サイズは大体の目安とお考えください。
この商品はイギリスからの書留航空郵送料が無料となっております。