シルバープレート製、ヴィクトリア時代中期から、鋳金細工の透かしボーダーに、手彫り彫刻(ハンドエングレービング)のスクロール装飾が見事な特級レベルのサルヴァをご紹介いたします。
製作者の刻印はございませんが、真ん中にイニシャル彫刻がいれられるように銀の円盤がプレートの下に敷きこまれているのがわかります。これは、オールドシェフィールド⋆のサルヴァに多いのですが、こちらも元々はオールドシェフィールド様式で作られたものかどうかはわかりませんが、重量感もたっぷりある事から、恐らく、下地は銅で作られたものだと思われ、1870年代から90年代くらいに作られたものだと思います。
縁の鋳金細工は型に銅や合金などを流し込んで作られますが、このレベルのものは、型自体も丁寧に手作りされています。サルヴァはワイン関連のゴブレットや、クラレットジャグを置くのによく使われたため、縁に葡萄の葉や実をあしらったものは多いですが、こちらも、古典的な葡萄の葉や実、お酒の神様といわれているバッカスの若き頃の顔像、葡萄の葉の間には必ずいたであろう、カタツムリや青虫などが丁寧にかたどられています。貝のモチーフの間には小さなお花も装飾され、非常に丁寧に作られた鋳金細工であることがわかります。
同じように鋳金細工で丁寧に作られた脚部、盆面に彫られた、躍動感にあふれたスクロール彫刻も見事な特級レベルのお品です。
こちらの商品は、つい最近、純銀のかけ直しを施したばかりで、ほんの少々のスレ程度ののエクセレントコンディション。
こちらの商品はイギリスからの保険追跡付き航空郵送料が無料です。
サイズ
直径:約31cm(飾り部分から飾り部分まで)
内径:約24cm(物を載せられる部分の直径)
高さ:約3cm
重さ:約1kg