シルバープレート製、ヴィクトリア時代後期に制作されたと思われる、非常に珍しい、ハンドバッグ型のビスケットウォーマーです。
メーカーはLee & Wigfull 1871年創業、1960年代まで、100年近く活動していたシェフィールドのシルバースミスです。最盛期の1881年ごろには100人の職人、作業員を雇っていたということです。1880年のオーストラリア、メルボーンの万国博覧会ではトップの賞を受賞しています。
ビスケットウォーマーは貝殻を2枚合わせたような形のものや、筒形のものがありますが、いずれも同じ形のものを真ん中で合わせて、広げるようになっているものがほとんどです。
このビスケットウォーマーは、ハンドバッグのような形で、両サイドの蓋が開くようになっており、そこから、温めるビスケット(現在のスコーンのようなものだと思われています)を入れて、暖炉のそばに置いて温めます。
ティーパーティーなどのオーナメントとして、美しく食卓を彩ってくれる美しい、ビスケットウォーマーです。蓋の部分には、スクロールと葉模様を基調としたエングレービング(ニードルや彫刻刀を使った手彫り彫刻)で装飾され、流れるような曲線のフリューテッド(縦溝装飾)の本体部分もとてもエレガント。
ハンドルや、スタンド部分の鋳金細工の装飾が一層、このビスケットウォーマを華やかに見せてくれます。
深さがあるので、フラワーアレンジメント用の花器としてもぴったりかと思います。
こちらの商品は純銀のかけ直しを終えたばかりのエクセレントコンディション。
サイドのスタンドはねじ止めになっており、取り外しがが出来ますので、お手入れがしやすいかと思います。
現在は、少しガタがありますが、できるだけガタを直してからの発送いたします。
こちらの商品はイギリスからの保険追跡付き航空郵送料が無料です。
サイズ
横幅:約20cm
奥行:約13cm(スタンドの一番広いところ)
高さ:約16cm(蓋の一番高いところまで)約24cm(ハンドルの一番高いところまで)
重さ:約1.4kgs