シルバープレート製、1920年前後制作、シェル型、透かし細工が美しい、ビスケットウォーマーです。
メーカーはウィリアム・アダムス 1865年創業のバーミンガムのシルバースミスです。
このお品は、おそらく1920年前後頃に制作されたものと思われています。
ビスケットウォーマーというのはヴィクトリア時代の非常に美しい、しかし、摩訶不思議な銀器です。
ビスケットというものの、当時は今で言う、スコーンのようなものをさしていたようです。
これを中に入れ、暖炉の前で温め、いつでも暖かいビスケット(スコーン)を食べられるようにしていたようです。 私は、個人的には、このビスケットウォーマーは、貴族やお金持ちが自宅の広大な庭でのティーパーティーや、ピクニックなどに使われたことが多かったのでは、と思っています。そのような写真を見たことがありますし、一度温めたビスケットウィーマーは、毛布などにくるんで持っていけば、かなり長い間、ビスケットを温めておけたからです。
ヴィクトリア時代にはアフタヌーンティーが上流階級で大流行したため、このビスケットウォーマーを初め、ティーに関する銀器がいろいろ発明されました。
このビスケットウォーマーは、美しい装飾がしてあることが多く、テーブルや、庭でのピクニックに美しい彩を添えるものだったのでしょう。こちらのお品のように、仕切りの透かし細工が非常に美しく装飾されたものがあります。
こちらのお品の透かし細工の仕切り板は、仕切り板を上にあげた時に真ん中の隙間にすとんと落ちるタイプです。
こちらのお品は近年になって純銀のかけなおし、内側の金鍍金のかけ直しを済ませてあります。
古いお品ですので、純銀のかけ直しがしてあっても、その下に少々のキズ跡やスレ跡が残っています。ふたを閉めた際に3mm程度の隙間ができますが、これも経年のためにできるもので、開閉動作には支障がございませんが、それを踏まえたお値段設定にしております。アンティークとしてのエクセレントコンディションです。
ビスケットウォーマーは、一般家庭のものではなく、上流階級やお金持ちのアフタヌーンティーのために作られたものなので、元々そんなに多くは造られていなかったうえにもともとが非常に凝った造りですので、状態の良いもの、こちらのお品のように、デザインが美しいお品はイギリスでも見つけるのが非常に困難です。
ぜひ、この機会にこの素晴らしいビスケットウォーマーをあなたのコレクションに加えてください。
こちらの商品はイギリスからの保険追跡付き国際宅配便が無料です。
こちらの商品の動画をこのページの一番下にアップしておりますので、ぜひご覧ください。(全画面表示にてご覧になると、より詳細が見やすいかと思います。)
サイズ
幅 約23cm(最大値)
奥行き 約12cm(最大値)
広げたときの幅 約32.5cm(最大値)
高さ 約24.5cm(とっての一番上まで)
高さ 約7.5cm(広げた時のふちまで)
重さ 約1.6kg