ヴィクトリア時代、とてもエレガントな純銀製のバターナイフです。
流れるような美しいスクロールと花や葉の組み合わせ。丁寧に手でひとつずつ彫刻されたモチーフにはところどころブライトカットが施され、立体感が出るようにデザインされています。同じく美しいスクロールで装飾されたフェルール(ナイフのブレードとハンドルの間のバンド)ももちろん純銀です。同じシルバースミス、同じ年のホールマークがございます。
メーカーはHarrison Brothers & Howson 1808年までさかのぼることができ、今、まだ現役のシルバースミスとして活躍する数少ないシルバースミスのひとつですアセイオフィスはシェフィールド、ホールマークは1896年になっています。
このお品は、箱の表側はしっかりした状態ですが、革張りなどは経年それなりのはがれ、キズ、スレなどがございます。しかし、中を開けると内張りのベルベットや、シルク生地はとてもきれいな状態です。
そして、ナイフ自身もおそらく未使用品。磨いてはいますので、少々の磨きキズはございますが、使用キズと思われるものはありません。ミントコンディションと言っていいでしょう。 たぶん、ケースにしまわれて、長いこと開けられていなかったものだと思います。
白蝶貝のハンドルは今磨いたばかりのようにぴかぴかに輝いています。内側から光を発するような虹色の輝きはヴィクトリア時代にそのままタイムとラベルしてしまったかのようです。
タイムカプセルを開けてしまったかのような美しい状態のバターナイフです。こういうものはなかなかお目にかかれませんので、ぜひ、この機会にあなたのコレクションに加えてください。
サイズ
長さ: 約18.2cm
重さ: 約43g