アフタヌーンティーで、スコーンを焼いたときにぴったりな、とってもエレガントなクリーム&ジャムディッシュを見つけましたので、ご紹介いたします。
実はこのディッシュはとても古いアンティークです。
メーカーズマークは薄れて判読できませんでしたが、裏にダイアモンドレジストレーションナンバーがあり、これは1843年から1883年までのデザイン登録されたものの、登録年と月日が刻印されているものです。
これによるとこのディッシュは1864年7月に登録されたものだということがわかります。登録年と製造年はほぼ同じということですので、このディッシュは149年前のものだと言うことになります。
とても豪華な、いかにもヴィクトリアンらしいデザインのディッシュです。
カーテンを留めるタッセルを使って、モチーフとモチーフをつないでいるデザインがとても素敵です。このデザインは初めて見ました。ディッシュと真ん中の取っ手は、ヴィクトリア時代らしく、ねじ留めで台座に留められています。この時代、キッチンからダイニングルーム、またはドローイングルーム(応接室)までは距離があり、運びやすいための配慮なのだと思います。もちろん、取り外して磨くのにも便利ですよね。
ディッシュは鋳金された装飾部分をプレーンなディッシュにハンダ付けしています。タッセルの部分がプレーンなディッシュにはみ出していることから、手作業で、細かく取り付けているのでしょう。ベースのボーダー部分や、透かし細工の入った華麗な脚部も手作業で、丁寧に取り付けられています。
取っ手は鋳金のものと思いますが、これだけの細かい型を作るだけでも大変な技術と思います。
また、ヴィクトリア時代の職人芸の細かさ、技術の確かさをまざまざと見せつけられてしまったような、素晴らしい、銀器です
こちらのお品は近年になって順銀のかけ直しをおこなっており、大変素晴らしい、エクセレントコンディションです。色合いはアンティークらしい、クリーム系の色に仕上がっており、とてもクラシックな漢字がいたします。グラスは近年になってこのディッシュ用にあつらえたものだと思います。欠け、われ、ヒビ等はございません。
アフタヌーンティーにお客様をお呼びする際に、こんな素敵なディッシュにジャムとクリームを添えてスコーンと共にお出ししたら、お客様もとてもお喜びになると思います。
ぜひ、この機会にあなたのコレクションに加えてください。
サイズ
長さ:約22cm
ディッシュ直径: 約10cm
高さ: 約24cm(取っ手の一番上まで)
グラス直径: 約9.5cm
グラス高さ: 約5.6cm
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