アンティークシルバー、アンティーク銀器、純銀製(925) 金鍍金 1892年エルキントン社製 プリカジュールと呼ばれる、非常に高い技術を要するエナメル(七宝)技法で制作された とても特別な、 優美なソルト4点セットをご紹介いたします。
制作年:1892年
アセイオフィス:バーミンガム
制作者:Elkington & Co.
電気メッキ製法を発明したことで有名なエルキントン社のお品です。ヴィクトリア女王の要請で王室のすべての純銀器を電気メッキ製法のシルバープレートで制作しました。今でもウィンザー城で見ることができます。しかし、もともとは純銀器のシルバーメーカーであり、王侯貴族のためにこのような非常に特別な銀器も純銀のものも数多く制作しております。
全体的に金鍍金されたソルトディッシュのボウル部分は、藍色のエナメル(日本語では七宝焼き)が施されており、縁にはプリカジュール(フランスで日光を浴びるの意)日本語で「省胎七宝」と呼ばれる非常に高い技術を要し、あらゆるエナメルの中で最も美しいとされているエナメル技法で装飾されています。
プリカジュールは銀の下地がなく、銀の枠のみによってエナメルを支えるもので、透明のエナメルを通してガラスのように光を当てることができます。
それは、ステンドグラスのミニチュアバージョンのようですが、色のついたグラスを鉛の枠にはめ込んでいくステンドグラスと違い、エナメルを流してから裏打ちされた金属を酸で溶かしていく技法は非常に難しく、どんな熟練の職人でも失敗する可能性が高いものです。
さらに、色によって温度を変え熱を加える必要のあるエナメル制作においてこのお品のようにディッシュによって6色ものエナメルを用いてることはそのたびに炉に出し入れをして加熱していたわけで、製作に非常に時間がかかったものでした。
このお品のスプーンの柄には6色、脚部にも数色非常に小さいプリカジュールが丁寧に施されています。
状態は、ソルトディッシュはほとんど未使用と思われるほど目立つようなキズやエナメルのカケなど見られません。スプーンにはボウルにほんの少々の薄れが、見られる箇所がありますが、よくよく見ないと気が付かないレベルです。非常に状態の良いエクセレントコンディションです。
共箱の状態も非常に良く、内側のシルク、ベルベット共に綺麗な状態で残っています。
とても良いお家でほとんど使用されることなく保管されていたものかと思います。
真に最高級の芸術工芸品、博物館レベルのお品です。
こちらの商品はイギリスからの配達を通常の航空郵送から追跡付航空国際宅配便に無料でアップグレードさせていただきます。
銀器は減価償却の対象となります。償却期間は5年です。
償却後の売却をご希望の場合は、ご相談にのります。
ペイパルによるクレジットカード払いを受け付けています。
こちらの商品の動画をこのページの一番下にアップしておりますので、ぜひご覧ください。(YouTube表示にてご覧になると、より詳細が見やすいかと思います。)
サイズ
ソルトディッシュ
直径:約6.4cm
高さ:約2.7cm
重さ:約140g(4点分)
スプーン
長さ:約7cm
重さ:約10g(4点分)