1820年代ごろのものと思われる、オールドシェフィールド、チェイシング(のみとハンマーによる打ち出し彫刻)がとても鮮やかな脚付きサルヴァをご紹介いたします。
オールドシェフィールドとは、電気メッキが発明される前に一般的だったメッキ法で、銅板に銀板を両面に張り付け、銅をサンドイッチにした状態で銀を溶解させメッキした技法で、18世紀の中ごろにはすでにオールドシェフィールドで作られたものがあったようです。
オールドシェフィールドのシルバープレートは貴族や大金持ちのための銀器を作っていた銀職人たちによって作られていたことがほとんどで、その制作技術には目を見張るものがあります。
こちらのサルヴァも同様で、打ち出し彫刻の正確さ、細かさにはため息が出てしまうほどです。鋳金で作られたスクロールのボーダーもとても丁寧に細かく作られています。
透かしの猫足の脚部も完璧、と呼びたいほど美しいフォルムです。
オールドシェフィールドのサルヴァの特徴としてお盆の真ん中に円形の跡がよく見るとあります。これは、制作後、持ち主のイニシャルを刻印する際に下の銅板が出てこないように円形の純銀の板を重ねているからです。
こちらのお品は近年になって電気メッキ製法にて純銀のかけなおしを施しています。
磨きキズ程度のエクセレントコンディション。 薄っすらと下の銅板が見える箇所がございます。
とても優美なサルヴァです。ぜひ、この機会にあなたのコレクションに加えてください。
こちらの商品はイギリスからの保険付き書留航空郵便料が無料です。
サイズ
直径 約31cm
盆面直径 約22.5cm
高さ 約3.9cm
重さ 約965g