ヴィクトリア時代、1893年のお花とスクロールのチェイシング
(のみとハンマーによる、手作業の打ち出し彫刻)の銀細工に、
ハンドカットのクリスタルグラスケースがついた、
とてもゴージャスなディッシュをご紹介いたします。
「なんて、きらびやかなディッシュなんでしょう!」 初めて見たとき、叫んでしまいました。
クリスタルのカットグラスと銀細工というのは、
お互いがお互いを引き立てる、もっとも相性の良い組み合わせだと思います。
ヴィクトリア時代の職人さんはカットグラスのカットが多ければ多いほど、
銀に反射して、それはそれはきらびやかになることがよくわかっていたのでしょうね。
すべて手作業による、非常に細かいカットグラスです。
ここまで細かいカットをするのにいったいどのくらいの時間がかかったのでしょう。
あまりの精巧さに、型どりのものでないか、と、つい疑ってしまいますが、
、
よく見ると、すべてのカットの形がが少しずつ違っており、ちゃんとしたハンドカット
作られていることがわかります。
珍しいことに、グラスケースの底に、レジストレーション番号が入っており、
それによると、こちらのお品は、1893年に作成されたもののようです。
銀細工のディッシュベースは、スクロールとお花と葉っぱで飾られており、とても華やかです。同じ模様なので、鋳金のものなのかな、と思っていましたが、よく見ると、こちらもほんの少しずつ模様が違い、ハンドチェイシングの手掘り細工であることがわかります。
本当に、ヴィクトリア時代のものは何から何まで手で作られているのですね、
ふたのチェイシングもやはりスクロールとお花の素敵なモチーフで飾られています。
ふたはグラスのケースにぴたりと収まり、、グラスは銀のベースに寸分の隙もなく収まります。
カットのきらびやかさ、打ち出し彫刻の華やかさ。 これらは確かな技術に裏付けされているから、一体となった時にまるで、芸術品のように語りかけてくるのですね。
メーカーの刻印はCTBとありますが、メーカーの特定はできませんでした。
宝石のように美しいヴィクトリア時代のディッシュ。
ぜひ、この機会に手に入れてください。
サイズ
ディッシュベース
幅: 約17cm
奥行:約13cm(最大値)
蓋
幅: 約11.2cm
奥行:約7.5cm(最大値)
クリスタルグラス
幅:約12.3cm
奥行:約8.5cm
高さ: 約4.7cm
重さ:約373ℊ