アンティークシルバー アンティーク銀器 シルバープレート製 1870年ごろの制作 イングリッシュガーデンリースとインコの手彫りエングレービング彫刻、薔薇のモチーフのスタンドが素敵な、ビスケットウォーマーです。
製作者はビスケットウォーマーの制作で有名な、フェントンブラザーズ。
ボウルの表面には片面にはイングリッシュガーデンの草花のリース、片面には2羽のインコが休んでいる様子が手彫り彫刻で描かれています。
スタンドも珍しいもので、再度には葉模様やスクロール、真ん中にお花模様で飾られています。ハンドル、足元のバーもスクロールや葉模様で飾られています。
内側のグリルは細かな手作業でカットした美しいデザインの透かし細工になっています。摘みは葉模様のリースです。
ビスケットウォーマーというのはヴィクトリア時代の非常に美しい、しかし、摩訶不思議な銀器です。
ビスケットというものの、当時は今で言う、スコーンのようなものをさしていたようです。
これを中に入れ、暖炉の前で温め、いつでも暖かいビスケット(スコーン)を食べられるようにしていたようです。 私は、個人的には、貴族やお金持ちが自宅の広大な庭でのティーパーティーや、ピクニック、または狐狩りなどのティータイムなどに使われたことが多かったのでは、と思っています。そのような写真を見たことがありますし、一度温めたビスケットウォーマーは、毛布などにくるんでいけば、かなり長い間、ビスケットを温めておけたからです。
ヴィクトリア時代にはアフタヌーンティーが上流階級で大流行したため、このビスケットウォーマーを初め、ティーに関する銀器がいろいろ発明されました。
このビスケットウォーマーは、美しい装飾がしてあることが多く、テーブルや、庭でのピクニックに美しい彩を添えるものだったのでしょう。こちらのお品のように、仕切りの透かし細工が非常に美しく装飾されたものがあります。
また、産業革命の真っ只中に産声を上げた銀器らしく、いろいろな仕掛けをつけて、特許をとっているものもあります。一番有名なのは、こちらのもののように、内側の仕切りが二つのボウルの間に、すとんと落ちて仕切りが倒れてこないようにするものでしょう。 こういう仕掛けは、上流階級の人々のお茶の時間の話の種にもなったのでしょうね。
こちらのお品には、STANIFORTH'S PATENT という刻印がございますが、STANIFORTH はこの時代のフェントンブラザースの代表者の名前で、彼がフェントンブラザーズのいろいろな銀器のデザインをし、特許を取っていたためこちらの刻印があると思われます。
こちらのお品は、最近出回っている、リプロダクションのお品ではなく、ヴィクトリア時代のオリジナルのものです。
こちらの商品はつい最近純銀のかけ直しを済ませたエクセレントコンディションです。
今現在、開閉がやや硬く、ギシギシしてしまうのですが、もちろんこれは調整してからお送りさせていただきます。
ボウルの内側のギルディング(金彩)をご希望の方は、別料金にて承ります。昨今、金価格の上昇が激しく、ギルディング価格も日に日に変化いたしますので、ご希望をいただいた時点で見積させていただきます。
よく、銀製品は化学的変化により、黒っぽい点々がついてしまうことがあるのですが、この銀器にはそういったものも見られず、素晴らしい状態ものと思います。
ビスケットウォーマーは、一般家庭のものではなく、上流階級やお金持ちのアフタヌーンティーのために作られたものなので、元々そんなに多くは造られていなかったうえにもともとが非常に凝った造りですので、状態の良いもの、こちらのお品のように、
ぜひ、この機会にこの素晴らしいビスケットウォーマーをあなたのコレクションに加えてください。
こちらの商品の動画をこのページの一番下にアップしておりますので、ぜひご覧ください。(YouTube画面にてご覧になると、より詳細が見やすいかと思います。)
こちらの商品はイギリスからの追跡付き国際宅配便が無料です。
幅 :約23cm(最大値)
奥行き :約11.5cm(最大値)
広げたときの幅 :約32.8cm(最大値)
高さ :約24.5cm(取っ手の一番上まで)
高さ :約8.9cm(広げた時のふちまで)
重さ :約1.4kg