手のひらサイズのとても小さな、かわいらしいクリスニングギフト用 ナイフ&フォークセットです。
こちらのセットはすべて手作業で、とても丁寧に作られています。
ナイフの長さは14cmあまりでブレード部分は6センチほどなので、とても小さいのですが、そこへとてもきれいなスクロールの手彫り装飾が入っています。
とても細かな彫刻で、陰影をつけるためのブライトカット(細かい線を面に入れることにより、彫刻に陰影をつけ、凹凸があるように見せる技法。また、光を当てると反射する面が増えるため、キラキラ光る)も入れてあるという、芸の細かさ!
フォークの表、裏にも細かく装飾が施されています。
柄の部分は鋳金かと思いましたが、よく見ると少しずつ図柄がずれており、手作業による、打ち出し彫刻で作られていることがわかります。
ヴィクトリア時代中ごろの、この非常に贅沢な手作り銀器をプレゼントされた赤ちゃんはどんな赤ちゃんだったのでしょう。
「銀のスプーンをくわえて生まれてきた」と、いう、貴族、または、お金持ちの子供を指す表現がありますが、そういった、おうちの赤ちゃん、または中産階級でも上のほうのおうちの赤ちゃんのものだったのでは、と想像できます。
こちらのナイフとフォークのセットは1854年、アセイオフィスはバーミンガムの刻印がございます。また、当時は銀製品自体に税金がかけられており、メーカーがこの税金を支払った証のヴィクトリア女王の横顔の刻印もございます。
メーカーはGeorge Unite 1825年に Unite & Hilliardとしてスタートした、ゴールドとシルバーのアクセサリーや、ギフトアイテムを作っていたメーカーです。
この時代には、純銀やゴールド製品のみを作っていたようで、貴族や、お金持ち御用達のメーカーだったことがうかがえます。
商品の状態:
柄の部分に小さなへこみキズが数か所、ブレードにもごくごく小さい、1mmになるかならないかの打ち付けキズがあります。赤ちゃんが食器か何かに打ち付けたのかもしれませんね。古いものですから、ものによっては制作時についたものかもしれません。
また、ナイフには、制作時に内側からつけられた線状のでっぱりがあります。写真でご確認ください。
それ以外は少々の使用キズ、磨きキズ少々程度の、160年近くを経ているとは思えない、エクセレントコンディションです。
ぜひ、この歴史を感じさせる逸品を新しい赤ちゃんへのお祝いに、または、あなたのアンティーク銀製品のコレクションにくわえてください。
こちらのお品はイギリスからの追跡記録付き書留郵送料が無料となります。
サイズ
ナイフ
長さ:13.6cm
重さ:12g
フォーク
長さ:12.5cm
重さ:11g