とても珍しい美しいディッシュを見つけました。
グレープスタンドなのだそうです。 お皿にも葡萄を置くのでしょうけれど、数房葡萄がある場合は、 お皿についている葡萄の蔓の部分に、葡萄をひっかけておくのだそうです。そうすると、お皿の上で葡萄が押し合わないので、葡萄がつぶれることがない、のだそうです。
なんか、そんなお皿を作ってわざと話を難しくしているような気もしますが、ヴィクトリア時代には今のような冷蔵庫もなく、パントリーという、外の壁に面した涼しい食料品貯蔵庫に保管していたと思いますので、葡萄などはすぐに悪くなってしまうものだったでしょう。蔓に引っ掛けて、押しつぶさないように置く、というのも、その時代には重要なことだったのかもしれませんね。
グレープの銀器はグレープの蔓を切るための、グレープシーザスもあり、グレープが特別な果物だったことが想像できます。
それにしても、美しいディッシュではあります。葡萄の蔓はシェル型のディッシュにねじ止めで、丁寧に取り付けられています。葉や葡萄、蔓などは鋳金で作られたものを丁寧にひとつづつはんだ付けし、組み合わせて作られています。
葡萄を盛らなくても、手作りのお菓子などを盛ってお客様にプレゼンテーションしたら、とても喜ばれると思いますね。
こちらのお品は近年になって、純銀のかけなおしをしています。 シルバーのはがれなどない、エクセレントコンディション。 古いものですので、かけなおしたシルバーの下に小さなキズがあるところがございます。
ヴィクトリア時代ならではの美しいディッシュ。今回、私も初めて見たものですので、あまり量のないものだと思います。
ぜひ、この機会にあなたのコレクションに加えてください。
サイズ
幅:約20.5cm(最大値)
奥行:約22cm(最大値)
高さ:約5cm(ディッシュのふちまで)
高さ:約30cm(蔓の一番上まで)
重さ:約593g