ヴィクトリア時代、お花とスクロールの打ち出し彫刻が見事な、シルバープレートティーキャディーをご紹介いたします。
こちらのお品はメーカーズマークはございませんが、ヴィクトリア時代、1840-70年代ごろのものだと思っております。
非常に技術の高い打ち出し彫刻で全面が飾られています。もちろんこの時代の打ち出し彫刻はすべて手作業によるものです。打ち出しのふくらみの出し方なども均一的でなく、葉先などはふくらみを少なく、真ん中部分に膨らみを持たせるなど、かなりに熟練彫刻師が彫ったものだと感じられます。
また、キャディーの形もカーブした造りになっており、筒状のものや楕円状のものに比べると、大変な技術を要することがご理解いただけるかと思います。
前面と後面、両サイド面が同じデザインですが、もちろん手彫りのものですので、少しづつ形が違って、この当時の手彫りの美しさを実感していただける逸品となっています。
きっと、貴族のおうちから出たものなのでしょう、前面の真ん中には家紋が入っています。
脚も鋳金による、とても美しいデザインの脚です。
こちらのお品は140年以上を経過している本当のアンティークですが、最近になって純銀のかけなおしを施しておりますので、非常に状態の良い、エクセレントコンディションです。
内側もかけ直しをしておりましてとてもきれいな状態です。
摘みの一か所に小さな黒ずみがあるところがございます。
下に敷いたテーブルマットのレース模様が映り込んでしまい、銀面にシミがあるようにみえたり、黒っぽい影が見えますが、実際にはとてもきれいな鏡面状態です。
こちらのキャディーは、大きめのサイズです。ティーカップを並べてみましたので、サイズの参考になさってください。
このような、ヴィクトリア時代の職人の技術をふんだんに感じられる、美しいティーキャディーはなかなかめぐり合えないものです。
ぜひ、この機会にあなたのコレクションに加えてください。
サイズ
幅(最大) 約12.5cm
奥行き 約10cm
高さ 約16.5cm(摘みの一番上まで)
重さ 約540g
誤差が生じる場合がございます。