ヴィクトリア時代、1896年の刻印のある、純銀製 フルーツ/ベリースプーンをご紹介します。
フルーツスプーン、ベリースプーンとも呼ばれますが、このスプーンは、フルーツが現代よりももっともっと貴重だった時代、お客様にデザートとして、フルーツサラダなどを取り分けるときに使われたものです。 小さいサイズのものもあり、それはジャムスプーンなどに使われたと思いますが、特徴的なのは、スプーンのボウル部分にエンボシングでフルーツや花などの彫刻を浮き立たせるデザインが必ずあることです。
フルーツの酸味などで、銀の色が変わらないよう、ボウルの内側にギルディング(金鍍金)を施していることが多いです。
こちらのお品も、色々なフルーツと葉のモチーフで、とても細かく彫刻されており、その上からギルディングでカバーされています。
柄の部分も、スクロール、ブライトカット、お花などの細かい手彫り彫刻、で飾られており、トップはリボンの装飾です。
状態は、目立つキズ、ゆがみなどなく、ギルディングもきれいに残っているエクセレントコンディションです。 写真ではギルディング部分に少々汚れがあるように見えますが、その後のクリーニングにより、綺麗になっています。
シルバースミスはJosiah Williams & company 1818年創業、1940年ごろまで続いた非常に長い歴史を持つブリストルのシルバースミスです。 シルバースミスは大概、シェフィールド、バーミンガム、ロンドンに集中していますが、このシルバースミスは、その3地域以外にあるシルバースミスとしては最大規模を誇っていたとのことです。
アセイオフィスはロンドン
登録年:1896年
苺、ラズベリー、ブルーベリーなどのベリー類のデザートを取り分けるのに使ったら素敵ですね。
サイズ
長さ: 約21.7cm
ボウルの長さ:約7.8cm
重さ: 約61.4g