ビクトリア時代後期のものと思われる、ボーダーの透かしと表面の彫刻がとても美しい、ミニサルヴァをご紹介いたします。
メーカーは、1880年創業のヴィクトリア時代後期を代表するシルバーースミスの一つ、The Goldsmith and Silversmith & Co. このシルバースミスの商標である、Regent Plateの刻印がございます。こちらのお品は1900年前後のものと思われます。このメーカーは当時を代表する、貴金属専門店で、ヴィクトリア女王から王室御用達を受けていました。
1950年代に、こちらも王室御用達の貴金属、宝石店のガラードに買収されています。
ガラードはその後マッピン&ウェッブ社に買収されました。
珍しく透かし細工の入ったボーダーがとてもエレガント。 表面の彫刻は打ち出しではなく、エングレーヴメントです。脚部はクロウアンドボールと呼ばれる、鳥獣がボウルをつかんでいる脚で、ヴィクトリア時代にとても人気のあった脚の形です。
サルヴァとは持ち手の無いトレイの事を指します。
サルヴァはその昔、キッチンから食卓まで食べ物を運ぶのにも使われましたが、玄関にいらした、お客様からの名刺や、メッセージ、または届いた郵便の手紙を乗せてご主人様のところに運んだりしました。
サルヴァはこのお品のように脚付きのものが多く、脚のデザインも凝ったものが多いです。
現代では、ティーポットスタンドにしたり、小さなお茶の道具を乗せたりしても素敵ですし、お菓子やカナッペなどをそのまま乗せて、お客様にお出ししてもしゃれています。
あなたの食卓をあでやかに彩ってくれること間違いなしの一品です。
この商品は近年になって銀のかけなおしを施してある、エクセレントコンディションです。ボーダーのビーズに一部取れているところがありますが、取れてしまったというよりは制作当時からなかったのだと思います。表面の彫刻部分は経年により、若干真ん中部分の彫刻が薄くなっています。写真は大写しで撮っていますので目立つようですが、実際には、近くによってよくよく見なければ、そんなに目立つものではありません。 しかし、これらを踏まえたお値段設定にさせていただいております。
ガタはありません。
写真でトレイの真ん中がしわのようになって見えるのは上にある布を映しこんでいるからで、トレイにあるものではありません。
サイズ
直径約21.6cm
実際にモノを載せられる部分は最大値で17cm程度です。
高さ約2.5cm
重さ 約395g
こちらの商品はイギリスからの保険付き書留航空郵送料が無料となっています。
サルヴァ以外に写真に写っているものは大きさの目安のためで、商品には含まれておりません。