エドウォーディアンごろのものと思われる、薔薇のデザインの素敵なティーキャディーをご紹介いたします。
薔薇のデザインの下に敷かれたストライプのような柄はエンジンターニングと呼ばれる機械を使った技法で、フランスで18世紀後半に発明されました。
イギリスでは19世紀の初めに人気が出て、銀器ではカードケースやシガレットケース、または、このようなティーキャディーなどにも装飾に多く、使われています。
薔薇のデザインと内側のカールした脚部のデザインもとっても素敵です。ふたの蝶番は、蝶番が見えないように、蓋と一体化した技法を使っており、これは技術的にも、非常に高い技法なのだそうです。
上部と下部がすぼまって、真ん中が膨らんでいるタイプのティーキャディーです。写真ですと、横に線が入っているように見えますが、真ん中が膨らんでいるために見える影です。
近年になって、純銀をかけなおしています。一つのサイドの後方部分、蓋部分にキズがあったようで、かけなおした銀の下に跡が見えます。一カ所はちょっとキズが深かったようで、1mmほどの点が2か所並んで、銀がかかりきらなかったようです。
キャディーの裏側、蝶番のあたり付近も、擦り傷のあとがありますが、、かけなおした銀で、カバーされ、プレートのロスはございません。
メーカーズマークはございませんが、造りなどから、1900年から20年くらいのものかと思っています。
内側はシミが残ってはいますが、きれいに掃除してあります。
サイズ
蓋のサイズ:約9cmX6cm
幅:約12cm(最大値)
奥行:約9.5cm(最大値)
底のサイズ:約9cmX6cm
重さ:約457ℊ
丸みのあるキャディーなので、正面からの写真だけではちょっと形のイメージが伝わりにくいですので、横にしてみました。
こちらの商品はイギリスからの追跡記録付き航空郵送料が含まれています。