1890年前後のものと思われる、ハンドエングレーブ(削り出しの技法) 細かな手彫りの装飾が美しい、ミニサルヴァよりも一回り大きいサルヴァをご紹介いたします。
このサイズはレースペーパーなどしいてお菓子を盛るのに使われたり、シュガーボウルやクリーマーなどのティー関連の小物を置いたりするのにぴったりのサイズかと思います。
あまりに精巧な図柄に機械でのプレスではないかと思ってしまいますが、よく見ると少しずつ模様が違い、ひとつづつ丹念に彫られたものだということがわかります。サルヴァの場合、フラットチェイシングという、凹凸を出さない打ち出し彫刻が多いですが、このお品の場合は、エングレーブという、彫刻刀で削り出す技法を使っており、珍しいタイプかもしれません。 脚部はクロウ&ボールという、この当時人気のあった、デザインです。
ヴィクトリア時代の職人さんの腕の確かさをしっかり感じられる逸品です。
こちらの商品は近年になって純銀のかけなおしをしています。表面にはスクラッチもほとんどない、100年以上たっているとは思われない、エクセレントコンディションです。サルヴァの淵近くにかけなおしをする以前の小さな点状のキズが少々あり、それらの中には純銀がかかりきらなかったものがございます。たいへん小さく、ほとんど目立たないと思います。
サイズ
直径:約25.5cm(うち、ものを乗せられる部分約22cm)
高さ:約2.8cm
重さ:約502g
こちらの商品はイギリスからの追跡付航空郵送料が含まれています。
サルヴァ以外のものは大きさの目安のためで、商品には含まれておりません。