非常に凝った薔薇とお花の彫刻と透かし細工が素敵なサービングナイフとフォークのセットをご紹介いたします。
美しい、フェレール（ブレード部分とハンドル部分の間のバンド）が純銀です。
こちらのホールマークは、1902年、シェフィールド、メーカーはJ.Sとありますが、メーカーは特定することができませんでした。
1902年はヴィクトリア時代が終わった次の年。世紀末から20世紀の初めは人々が変化を求めていた時でいろいろなムーブメントがありましたが、このお品のように、とてもヴィクトリア時代らしいデザインも健在だったのですね。
敷き詰められている彫刻はもちろん、全て手彫りです。ブレード部分に丁寧に敷き詰められている細かい線の技法をブライトカットと言い、このようにフラットなエンガーヴメントに立体感を与え、かつ、たくさんの面を与えることによって、光が当たるととても美しい光を放ちます。この商品を担当した職人はかなりの熟練職人だったようで、細かい線がほとんどずれもなく同じ感覚で敷き詰められています。
コンディション：このセットはどうも実際にはほぼ使われたことがない様で、磨きキズ以外には使用キズはほとんど見当たらない、非常に良い、エクセレントコンディションです。
もちろん、プレートのロスも一切ございません。
白蝶貝、大振りのとても美しい光沢を持つトップレベルの貝を使っています。とてもよくポリッシュされており、気泡やキズなども見当たりません。
オリジナルと思われる、内側にシルクとベルベットを張った共箱も、外側は少々のキズ
汚れがございますものの、とても良い状態です。
タイムカプセルを開けてしまったかのような、ヴィクトリア時代そのままの状態で残っている、とても稀少なお品です。
ぜひこの機会に、英国の栄光の時代の片鱗に触れてみてください。
サイズ
ナイフ
長さ 約29.4cm
重さ 約137g
フォーク
長さ 約22.6cm
重さ 約99g
