ヴィクトリア時代後期からエドウォーディアンのものと思われる、スプーン、ナイフともに施された細かな手彫り彫刻が美しい、ジャムスプーンとバターナイフのセットです。
ハンドルとブレードをつなぐバンド、フェルールや、特別なカトラリーに使われる、柄のトップのカバーのデザインもとても凝っています。
柄の部分は白蝶貝(マザーオブパール)。
ヴィクトリア時代は船でオーストラリア近辺から長い時間をかけてイギリスから運ばなければならなかった、貴重品です。
白蝶貝はマザーオブパールの名の通り、真珠の母貝です。その肉厚な貝殻は真珠とともに珍重され、このようなカトラリーのハンドル、シガレットケース、ボタンなどいろいろなものに加工されました。
カトラリーのハンドルの場合、このように長いものは大きな貝を選んで作っており、短いものよりも高級品とされます。またさらに、白蝶貝は自然のものなので、色味のあるものがございますが、なるべく色味のない、真珠色に近いものが高級とされています。
貝は真珠と同じく真珠層になっており、絹地を無造作に折りたたんだような層がみられ、内側から光を発するような輝きは見る者を魅了します。
こちらのお品も柄が長く、色味のほとんどない真珠色の輝きが素晴らしいお品です。
メーカーはIsaak Ellis & Co. ヴィクトリア時代後半からエドウォーディアンにかけて活躍した、シェフィールドのシルバースミスです。
状態:あまり使われていなかったと見えて、ほとんど使用キズのない状態です。銀磨きをするとどうしても磨きキズはつきますが、その他にはスプーンの裏に1本の擦れた跡がある程度のとても100年以上たっているとは思われない素晴らしいエクセレントコンディション。
共箱も表は少々の革張りのはがれ等ございますが、内側は当時のままの美しさを保っています。
お客様をお招きしてのアフタヌーンティーにぴったりのお品です。
こちらの商品はイギリスからの追跡付航空郵送料が無料です。
サイズ:
ナイフ
長さ:約19.5cm
重さ:約47g
スプーン
長さ:約19cm
重さ:約44g
こちらの商品に含まれるものは、ジャムスプーン、バターナイフ、共箱となります。
それ以外のものは商品に含まれません。
写真状に見られる黒い点はカメラの影です。汚れやプレートのはがれ等はございませんので、ご安心ください。