ヴィクトリア時代中期のものと思われる、ピアッシング(透かし細工)と鋳金細工の透かしボーダーが見事な大型ケーキバスケットをご紹介いたします。
ハンドルもカースストワークによる見事な透かし細工です。
メーカーはHenry Wilkinson & Co. 1760年代にまで歴史が遡れる、ジョージアンからヴィクトリア時代を代表するシルバースミスの一つです。メーカーズマークや、バスケットの造りなどから、ヴィクトリア時代中期のものだと思っております。
透かし細工のバスケットは珍しくありませんが、ここまで見事なスクロールの透かし細工はめったに見られるものではありません。
当時の純銀のバスケットとまるっきり同じ作り方をしております。純銀は柔らかいため、ピアッシングのカットが簡単なのですが、シルバープレートは合金が固いため、純銀と同じようなピアッシングをすることは非常に困難です。もちろん手作業でひとつづつ、丁寧にカットしています。
カースト&アプライという技法で作られたボーダー装飾も非常に高い技術で作られており、美しいピアッシングに一層の華やかさを添えています。
脚部にも同じ技法のボーダーが用いられており、ヴィクトリア時代の工芸美術作品と呼べるようなレベルのお品だと思います。
状態:真ん中の鏡面部分に少々のスレがございますが、プレートのはがれや目立つキズなどないエクセレントコンディション。おそらく、オリジナルのプレートかと思われますが、150年近くを経ているとは思われない、素晴らしい状態です。
ケーキバスケットは生クリームを乗せたようなケーキではなく、パウンドケーキのような手で食べられるケーキを盛って、ティータイムに使ったものです。
こちらのお品はそのままでオーナメントとして素晴らしいものだと思いますが、大ぶりなので、果物を入れてもいいかもしれませんね。
お母様同士のモーニングコーヒーのお集まりに、クロワッサンやパンオショコラなどのペイストリーを盛ってお出しするとテーブルがとても華やかになると思います。
サイズ
幅:約37.5cm
高さ:約12.cm(ふちの一番高いところ) 約8.5cm(ふちの一番低いところ)
高さ:約29cm(取っ手を一番上に持ってきたときの高さ)
重さ:約1kg
こちらの商品はイギリスからの追跡付航空郵送料が無料です。