ビクトリア時代後期、アーツ&クラフツの影響が色濃いデザインの素敵なバターナイフセットをご紹介いたします。
写真でお分かりになるかどうか、このバターナイフは刃の部分が少し湾曲しています。これは、英国ではかたまりのバターを垂直に切るのではなく、面の部分に刃を当て、けずり取るように取り分けるためです。
冷蔵庫から出したてのバターを切っても、なかなかパンに塗るのは難しいものですが、このようにけずり取るやり方ですと、パンがトーストなどで焼きたてなら、簡単に塗ることができます。
もちろんこのバターナイフが製作された1894年には電気の冷蔵庫はありませんから、バターも氷を使った冷蔵室に保管されていたとしても、そんなにがちがちに硬かったとは思われませんが。
シルバースミスはH&T。 1837年創業,1910年にその幕を閉じた、Hilliard & Thomason のものだと思われます。このシルバースミスは、スプーンや、フォーク、このバターナイフなど、小物を得意としたバーミンガムのシルバースミスで、華麗なロココ復古調のデザインに定評がありました。
こちらのお品はロココよりも当時に人気のあった、アーツ&クラフツの影響をうけたお品です。
商品の状態は少々の磨きキズ程度のエクセレントコンディション。
白蝶貝の状態も表面がつるつるで、まるで、最近作られたかのような美しい状態です。光を当てると、絹地を折りたたんだかのような光りかたをし、とても魅惑的です。
サイズ
長さ 約16cm
重さ 約26g
オリジナルの共箱がついています。
この商品は、送料無料です。