シェルとお花をモチーフとした、エドウォーディアンの大変美しい、純銀製ティースプーンセットをご紹介いたします。
私はシェルのスプーンが好きなのですが、このスプーンの形は見たことがありません。
ヌーボーっぽいハンドルとあいまって、とてもエレガントなデザインとなっています。
イギリスのスプーンはかっちりしたデザインが多いのですが、これはアーツアンドクラフツよりも、アールヌーボーの影響を受けているのかな、と思います。流れるようなデザインがとても素敵です。
メーカーはシェフィールドの有名な老舗、William Hutton & Sons。このスプーンセットとはとても珍しく、3本のスプーンがアセイオフィスがロンドン、1903年のホールマーク。そのほかはアセイオフィスがシェフィールド、うち2本が1911年のホールマーク、1本が1912年のホールマークと、3つの違うホールマークがついています。
エドウォーディアンのこのころにはWilliam Hutton & Sunsはとても大きなシルバーメーカーだったと思いますし、当時、ロンドンにも支店がありましたから、アセイオフィスが二つに分かれていてもロンドンにある在庫をシェフィールドに持ってきてあわせたのか、またはその逆なのか、理解はできますが、ホールマークに9年の差がある、というのは面白いですね。
エクセレントコンディション。
サイズ
長さ 約11.1cm
重さ 約15g x6