ヴィクトリア時代後期のものと思われる、ヴィクトリアンロココのハンドチェイス* が全面的に施された、ゴージャスなティーポットをご紹介いたします。
メーカーズマークは動物のマークがあるだけで、他に何もないので、製作者ははっきりしないのですが、スクロールや、花びらの凹凸の付け方などから打ち出し彫刻の技術は非常に高くベテランシルバースミスの手によるものだということがわかります。イギリスではルイスタイルと呼ばれる典型的なヴィクトリアンロココのデザインで、スパウトにはわしの頭、その下にはギリシャ神話の神様がかたどられています。反対側のハンドルは対照的にシンプルですが、かなり、豪華な彫なので、ハンドルはこのくらいでバランスが取れているのでしょう。
ハンドルの断熱材、および、ふたのつまみは象牙だと思われます。
こちらの商品は近年になって純銀をかけなおしております。ポットの底のかけなおした銀の下に昔のキズあとが見えますが、すべてきれいにカバーされています。
目立つようなキズもなく、ポットの内側もとてもきれいなエクセレントコンディション。
こちらの商品はイギリスからの保険追跡付き航空郵送料が無料です。
*ハンドチェイシングとはノミとハンマーを使い、凹凸をつけながらモチーフを浮き立たせる打ち出し彫刻法。
サイズ:
横幅:約29.5cm
奥行:約17cm(最大値)
高さ:約15.5cm
容量:約1.2ℓ
重さ:約667g