耽美主義の一つである、ジャポニズムの影響が色濃い、手彫り彫刻クリスニングマグをご紹介いたします。
クリスニングマグは普通、洗礼式のプレゼントとして、ゴッドファーザーからもらうものです。
ナイフとフォークとスプーンのセットや赤ちゃん用のスプーンなどが一般的ですが、このようなマグもプレゼントとしてよくありました。
このマグは Jeanie Elizabeth Morris という、 1894年5月6日に生まれた赤ちゃんへのプレゼントですね。
Aesthetic Movement(アスタティックムーブメントまたは耽美主義) というのは1870年代ごろから流行した芸術観念ですが、その中でも日本美術から影響を受けた、ジャポニズムはフランスをはじめヨーロッパじゅうで広まり、もちろん、イギリスでもその影響を受けた美術品、芸術品は数多くあります。日本でも有名なウィリアムモリスもその一つです。
作風が優しい感じで、ちょっと漫画チックな感じがするのが、いかにもこの時代の作品と言えます。
アセイオフィス:シェフィールド
制作年;1880年
メーカー:William Hutton
William Hutton はヴィクトリア時代を代表するシルバースミスの一つで、非常に高い技術を持ったシルバースミスです。
彫刻部分が部分的に純金でギルド(メッキ)されており、この技法をパーセルギルドと呼びます。バックグラウンドを鏡面にせず、マットな仕上がりにし、彫刻部分がさらに引き立つようにギルディングしてあります。
ハンドル部分、カップのトップとボトムの縁、内側もギルディングされています。
状態:カップの縁のギルディングが少し薄れていますが、他にははがれなどなく、目立つキズなどもないエクセレントコンディションです。
縁の部分が黒く見えるのはカメラが映り込んでいるものです
こちらの商品はイギリスからの保険追跡付き航空郵送料が無料です。
サイズ
直径:約5.8cm
そこの直径:約6.5cm
高さ:約9cm
重さ:約140g