純銀製(925)1853年制作のバラとお花の装飾が美しいカードケースをご紹介させていただきます。
アセイオフィス:バーミンガム
制作年1853年
製作者:Edward Smith
イギリスのカード文化は19世紀の初めに始まったといわれています。
電話がなかったこの時代には、
ちょっとした用事で話したいときも家まで訪ねなければいけません。
そういった際に相手がいないこともしばしば。
その時に自分の名刺を執事などに預けて、
自分が訪ねに来たことを相手に知らせたのでした。
貴族には、午後にご機嫌伺いに知り合いの家を訪ねる習慣もあり、
そういう訪問は約束なしで訪ねるものだったので、相手が在宅でなければ、
ホールにある小さなサルヴァ(ハンドルのないお盆)に
自分のカードを置いておくのが習慣でした。
こちらのカードケースは女性用のものだったのでしょう。
とてもデコラティブなバラやお花の装飾が華やかです。
バックグラウンドにはエンジンターニングと呼ばれる機械で細かな線や模様をつける技法が3種類使われています。この技法は主にギローシュエナメルの下地に使われる技法ですが、18世紀後半にはじめられた装飾技法で、カードケースにもよく使われます。
カードケースのコーナー、3か所にへこみがありますがきれいに直ります。修理をしてからの発送となります。10日ほど、お時間をいただきます。それ以外の装飾面は非常に美しく目立つキズなども見当たりません。1853年と、160年以上を経ているお品とは思えないほど、素晴らしい状態のお品だと思います。
こちらの商品はイギリスからの保険追跡付き航空郵送料が無料です。
サイズ
約10cm x 6.7cm x 0.4cm
重さ:約75g