2016年04月18日
九州では大きな地震によりたくさんの方が亡くなり、家が倒壊し、水や電気がなく、多くの方々が、避難生活を強いられていると伺っております。
大変心が痛みます。
遠く離れており、何もできないのが歯がゆい思いですが、息子が「学校で、エクアドルの地震の被害者の方々へと合わせて、募金活動をしようと思う」と言ってくれました。私も早速参加させていただく予定です。
さて、今回は商品を集めるのにちょっと時間がかかってしまいましたが、
新商品を6点ほどアップしております。
このところずっと純銀の商品が続いておりましたので、今回はシルバープレートのものばかりを集めてみました。
どれもこれもヴィクトリア時代中期後期の、ほとんど手作りで作られたお品で、その作り方の丁寧さは純銀のものと全く引けを取りません。
ティーセットは3点ご紹介させていただいております。
一つは、電気メッキ製法の生みの親、エルキントンのティーセット。洋ナシ型ですが、6面に分かれた形は製作するのに、技術が必要なものなのだそうです。そこに非常に美しい彫刻が施され、とてもエレガントなティーセットです。
二つ目はネオクラシカルスタイルと呼ばれる、ちょっと背丈の高いティーセットです。こちらは製作者の刻印はありませんでしたが、彫刻の技術は素晴らしく、鋳金細工細工で作られたスパウトとハンドルもとても美しいです。
三つめはちょっと新しめ、エドウォーディアンのころに作られたティーセットです。 これはシェフィールドの老舗シルバースミス、William Hutton のもので、薔薇、お花、スクロールのロココ風 彫刻が素敵です。
こちらはご注文を受けてから純銀のかけなおしをしますので、発送までに10日前後かかります。
今回は貝の素敵なディッシュもご紹介しております。深さがありますので、果物などのディッシュかと思いますが、これも手彫りの装飾が素敵で、足の部分が貝の形になっているのもかわいいですね。
ティーケトルはエルキントンのものです。エルキントンはシルバープレートに相当意気込みをかけていたようで、こちらのものは純銀のもので全く同じデザインのものを見たことがあります。触ってみた感じはまるっきり純銀のものも、シルバープレートのものも同じですね。純銀のものと全く同じ作りで、彼らが発明した電気メッキ製法で作るシルバープレート品は、彼らは、決して安物を作るつもりはなく、純銀と同じクオリティーのものをシルバープレートで作り上げよう、という趣旨がはっきりわかるお品だと思います。
最後は、これも素晴らしいヴィクトリア時代の技術で作られた、薔薇とお花とスクロールの鋳金細工で作られたボーダーと、フラットチェイシングで彫刻された盆面がとても美しいトレイです。
今回は久しぶりに素晴らしいヴィクトリア時代の職人さんの素晴らしさを堪能させてくれるシルバープレートの品々にに出会えて、うれしくなりました。