ヴィクトリア時代、中期から後期 ハイヴィクトリアンと呼ばれる、デコラティブなティーセットをご紹介いたします。
ヴィクトリア時代、中期から後期はじめのお品と思われます。 18世紀から19世紀の初めに流行したネオクラシカルのシェイプと薔薇のデザインを組み合わせた、ヴィクトリア時代でも一番デコラティブなハイヴィクトリアンと呼ばれるスタイルです。
メーカーは、Martin Hall & Co.
ヴィクトリア時代のシルバースミスの中でも彫刻の技術高さ、品質の高さではトップクラスのシルバースミスです。
こちらのお品も手作業による、ボディーの薔薇のチェイシング*、蓋やハンドルのフラットチェイシング**、中央の鏡面部分を除くダイヤモンド型の装飾はマッティングという、小さな点々を敷き詰めてテクスチャーを変える技法が使われており、ほかの作品と同じように非常に丁寧な職人の仕事を堪能していただけます。
状態は純銀のかけなおしをおこなっていない、オリジナルな状態ですが、純銀のかけなおしを行ってエクセレントコンディションの状態にしてからの発送となります。ポットの下部に8mmほどのへこみキズがありますが、これもできるだけへこみを直し、目立たない状態にいたします。
ハンドルの象牙の断熱材部分には、若干のゆるみがあります。
象牙の断熱部分はリングに見えますが、見えている部分のみがリング状になっているだけで、ハンドル部分に隠れているところのピンが止まっている部分にもリングにつながる象牙の部分が入っています。
その象牙にピンを通しているのです。
ゆるみは、経年によりピンを通している象牙が痩せてくるために穴が大きくなっているためで、ピンがちゃんとはまっていれば、多少のゆるみがあってもハンドルが取れるなどのことにはなりません。120-130年を経過してからの若干のゆるみですので、まだまだ非常に長い間問題なく使っていけます。
ヴィクトリア時代の素晴らしい職人の技術が感じ取れる、美しいティーセットです。お客様をお呼びしてのティーパーティーに華やかさを添えてくれることでしょう。
ぜひこの機会にあなたのコレクションに加えてください。
こちらの商品はイギリスからの保険追跡付き航空郵送料が無料です。
へこみキズをなるべく目立たないように直し、純銀のかけなおしを行ってからの発送となります。発送まで、2週間程度、お時間をいただきます。
ただいま、こちらの商品は、2016年1月以降の円高傾向を反映させたお値段設定となっております。 円安に戻った場合、価格の変更をさせていただく場合がございます。
*ハンドチェイシングとはノミとハンマーを使い、凹凸をつけながらモチーフを浮き立たせる打ち出し彫刻法。
**フラットチェイシングとは、ハンドチェイシングと同じ技法ながら、モチーフに凹凸をつけずに彫刻刀による切り出し彫刻のような効果を狙った彫刻技法。サルヴァの盆面やポットの蓋や縁など、ボリュームをつけずに装飾をつけたい場所によく使われる。
サイズ
ティーポット
幅:約24cm(スパウトの先からハンドルの一番広いところまで)
奥行:約15cm(最大値)
高さ:約23.5cm(摘みのトップまで)
容量:約1.2ℓ
約712g
シュガーポット
幅:約19cm(取っ手から取っ手まで)
直径:約9.5cm
奥行:約14cm
高さ:約15.5cm(取っ手の一番高いところまで)
約428g
クリームジャグ
幅:約10cm(注ぎ口の端からハンドルの一番広いところまで)
奥行:約8cm(最大値)
高さ:約22cm(取っ手の一番高いところまで)
約281g