The Victorian Tea Room

1890年から1920年ごろのものと思われる、ハンドカット、クリスタルグラスが美しい、ジャムディッシュをご紹介いたします。

メーカーはこのショップでも何度もご紹介している、ヴィクトリア時代を代表するシルバースミス、Walker & Hall.
やはり、有名メーカーのお品はその堅牢さ、つくりの丁寧さが現れています。メーカーズマークの下にWARRENTED. HARD & SILVER SOLDEREDの文字が見えます。（写真はございません）これはこの時代のWalker & Hallのスローガンだったのかと思いますが、「銀製品と金属製品のハンダ付けを保証いたします」の意味で、この時代はシルバープレート製品が豊富に出回っていたころなので、粗悪のものもきっとたくさんあったのでしょう。しかし、Walker & Hallのお品はいつも重厚で、きちんとハンダ付けされた丁寧な仕事がしてあります。こちらのお品も、ハンドルはベースにねじ留め（脚がねじになっています）でとめてあり、はずすことができます。鋳金されたボーダーの飾りもとてもきれいです。

また、このディッシュのもうひとつのすばらしさのは、非常に細かい、全て手でカットされたクリスタルグラスです。このようなカットのグラスを現代で作ろうと思うと、手間がかかりすぎて、非常に高価なものになってしまいます。手でグラスをカットすることが当たり前だった時代の、すばらしい遺産です。


銀とカットグラスは合性です。光が当たるとシルバーに反射したカットグラスがきらきら光り、それはそれは美しいです。元々はジャムディッシュですが、ドレッシングテーブルやサイドテーブルの上にジュエリー入れとして使われてもいいかもしれませんね!　もちろんボンボンディッシュとして、チョコレートなどを盛り付けてお客様にお勧めするのも素敵です。

90年殻、120年程度を経ているお品ですが、近年に純銀のかけ直しを施してあり、とても美しい状態です。ベースの銀のディッシュの表面にはほとんどキズが無く、美しい鏡面を保っています。裏には少々のキズ跡がございますが、全てリプレートされてカバーされています。

すべて手でカットされたクリスタルグラスは、角に小さなカケが数箇所ございますが、目立つものではなく、この時代のものとしては、十分許容範囲かと思います。一番目立つ2ｍｍ程度のチップの写真を載せました。もちろん、ヒビなどはなく、将来の割れにつながるものではありません。

とてもエレガントで美しいジャムディッシュです。

どうぞこの機会に、ぜひあなたのコレクションに加えてください。

サイズ

ベース

幅　　約18.2cm
高さ　約17.3ｃｍ（取っ手のトップまで）

カットグラス

幅　　　　　　　　約15ｃｍcm
高さ　　　　　　 　約 4.5cm


重さ　約641ｇ
　　　
誤差がある場合がございます。