The Victorian Tea Room

アンティークシルバー、純銀製（925）細かなスクロール装飾の彫刻が美しい、おひとり様用カトラリー、またはクリスニングセットをご紹介いたします。

ナイフ、フォーク、スプーン
アセイオフィス：ロンドン
制作年：1897年
制作者：George Harry Witaker


こちらのお品は、おそらく、クリスニングのギフト用のお品だと思われますが、サイズは大人が使える大きさで、マイカトラリーとしてピッタリです。


クリスニングセットは、子供が生まれると、名付け親（Godfather) が洗礼式のお祝いとしてあげるプレゼントです。

お金持ちの赤ちゃんを表すのに「銀のさじをくわえて生まれてきた」という言い回しがありますが、19世紀のイギリスが最盛期に景気が良かったころは、お金持ちの赤ちゃんはもっと良いものをもらっていました。

クリスニングのプレゼントは、お金持ちになればなるほど、赤ちゃんへ、というよりは、赤ちゃんのおうちに対するプレゼント、またはあげる側の格を表すプレゼントになるため、お金持ちになればなるほど、プレゼントは豪華になっていきます。

　19世紀のごくごく普通の中流階級ですと、スプーンと、プッシャーと呼ばれる、スプーンから口の中に押し出すヘラのようなもののセットが精いっぱいというところだったと思いますが、貴族や大金持ちの中には、こちらのお品のように、白蝶貝のハンドルを使った純銀の3点セットですとか、中には、マグカップやナプキンリング、花瓶まで入った、6点セット、7点セット、というものも見たことがあります。


こちらのセットは、近年になってプロによる研磨を受けたようで、キズが少なく、鏡面状態のエクセレントコンディションです。白蝶貝ハンドルも往年の美しい輝きを保っています。


クリスニングセットは、赤ちゃん向けのギフトセットですが、あまりに美しく、可愛らしいだけでなく、ここまで、歴史を語りかけてくれる銀器に拍手をしたくなるほどです。

サイズは一般のディナーカトラリーより小さめですが、デザートカトラリーほどの大きさで、日本人の手にしっくりくるサイズでマイカトラリーとしてお使いいただけるかと思います。（ナイフは純銀製のため、肉類には向きません）

このお品は、オリジナルの共箱付きです。　外側の革貼りは少々のスレがございますものの、蓋もちゃんと閉まりまり、良い状態です。内側のモーヴカラーのシルクとヴェルベットの内張もとてもきれいな状態です。


こちらの商品は、イギリスからの追跡付き航空郵送料が無料です。



サイズ

ナイフ
長さ：約20.3cm
重さ：48g

フォーク
長さ：約16.4cm
重さ：約32g

スプーン
長さ：約16cm
重さ：約36g