The Victorian Tea Room

アンティークシルバー アンティーク銀器 ヴィクトリア時代、1888年に作られたハイヴィクトリアンのお花や貝のモチーフの打ち出し彫刻の銀器に、フロステッドハンドカットグラスが美しいバターディッシュをご紹介いたします。


ヴィクトリア時代の中で一番デコラティブなハイヴィクトリアンと呼ばれるスタイルです。蓋には貝と花模様を基調とした華やかな打ち出し彫刻が施され、受け皿の周りには花と葉の連続模様が、フラットチェイシング*で丁寧に打ち出されています。
連続模様は機械彫りかと思いましたが、さすがに古いもので形が少しずつ違い、一つずつ丁寧に手彫りされているのがわかります。

ガラスの表側には、ヴィクトリア時代のすりガラス加工がされており、底面にはハンドカットで模様が彫刻されています。

こちらのお品はシルバープレート製のため、制作年の刻印はございませんが、デザインレジストレーションナンバーの刻印があり、そのナンバーから1888年に制作されたことがわかります。

制作者は　ヴィクトリア時代を代表するシルバースミスの一つ、Martin Hall & Co. 当店でも何度も紹介させていただいておりますが、当時の工場系の大規模のシルバースミスとしては彫刻や鋳金細工の技術が特出した素晴らしいシルバースミスです。


こちらのお品はおそらくオリジナルの状態と思われ、鏡面部分の濁りや少々のシルバープレートの剥がれがございますので、プロのシルバースミスによる純銀のかけ直しをしてからの発送となります。
発送まで10日ほどお時間をいただきます。
ガラスの縁には3ヶ所、触らないとわからないほどの大変小さな1-2mm程度のチップがございますが、将来的な割れやヒビにつながるものではありません。



こちらの商品はイギリスからの保険追跡付き航空郵送料が無料です。


*フラットチェイシングとは、ハンドチェイシングと同じ技法ながら、モチーフに凹凸をつけずに彫刻刀による切り出し彫刻のような効果を狙った彫刻技法。サルヴァの盆面やポットの蓋や縁など、ボリュームをつけずに装飾をつけたい場所によく使われる


サイズ

銀器

ボトムディッシュ
直径:約17.3cm

ふた
直径:約12.2cm


フロステッドグラスディッシュ

直径:約11.2cm
高さ:3cm

全体の高さ:約7cm(摘みを含む)

全体の重さ：504g