The Victorian Tea Room

アンティークシルバー、アンティーク銀器、シルバープレート製　1880年　エルキントン制作、小さなお花の透かし細工、手作りグラスの手作業のアシッドエッチング装飾が美しいダブルジャムディッシュをご紹介いたします。

メーカーは１８４１年に電気めっき製法を発明した、Elkington & Co.
シルバープレートの歴史でもっとも重要な役割を果たしたシルバースミスです。1836年に創業したこのメーカーは1840年に、現在でも使われている電気めっき製法を開発し、1851年の大英博覧会で全世界から脚光を浴びることになります。もちろん、ビクトリア女王の時代から王室御用達にも選ばれています。ヴィクトリア女王が英国王室が所有している純銀器すべてのコピーをシルバープレートでエルキントンに作らせたのは有名な話です。


ダブルジャムディッシュは非常に人気の高いお品ですが、量が少なく、なかなか見つけにくいお品でもあります。

こちらのお品は、手作りの鋳金細工でお花の透かし細工のベルトを作り、ベースにはめ込んでグラスホルダーを作っています。リースのハンドル部分は葉模様の鋳金細工で、二つのグラスホルダーを繋いでいます。ボトムはエルキントンのイニシャル、ゴシック体のEを掘り込んだパネルでグラスホルダーを繋いでいます。パネルの裏にはおそらく、製造番号であろう数字、シールド内にE&Co.とシェフィールドを意味する王冠マークを盛り込んだエルキントンマーク、ゴシック体での　E & Co.,1880年に制作されたことを表すイニシャルU、そして活字体でELKINGTON & Co と刻印されています。

グラスも同じヴィクトリア時代、1880年代ごろのStourbridge Glassかと思われます。

このエッチングはアシッドエッチングと呼ばれる技法で、グラスにワックスなどを塗り、その上から模様の形に彫刻針でワックスを削っていきます。その後、グラスを酸に浸すと削られた部分のみ、腐食して、柄になるという技法です。

現行品でも作られていますが、もう、これはアンティークのものと、現行品のものでは大人が作ったものと、子供が作ったものくらいの差が歴然とあります。

現代のものは、このように深くはっきりした模様にはなりません。

この、彫刻の細かさ、美しさは現行品では出せないものだと思います。

一つ一つ手作業で作られたものですので、図柄に少しづつ違いがございます。

こちらのお品は、おそらく、オリジナルの状態か、と思われます。しかしながらシルバーの剥がれは無く、キズらしいキズもありませんし、せっかくのエルキントンのオリジナルのシルバープレートですので、非常に珍しいのでこのままの状態が良いと思っております。黒っぽく見えるのはそのような仕上げにしてあるためで、これはご希望によって落とすことができます。ご希望をお知らせください。

グラスはもちろんオリジナルのもので、ホルダーはこのグラスに合わせてピッタリ入るように作られています。残念ながら一つのグラスの底の淵にに小さな3mm程度の欠けがございます。グラスの写真でご確認いただけます。大変小さな欠けで、グラスの底部が厚いため、将来の割れやヒビにつながるものではありません。他には割れ、欠け、ヒビはなく、すれキズも少ないエクセレントコンディションです。


こちらの商品はイギリスからの追跡付き航空郵送料が無料です。

こちらの商品の動画をこのページの一番下にアップしておりますので、ぜひご覧ください。（YouTube画面にてご覧になると、より詳細が見やすいかと思います。）


サイズ

グラスホルダー
長さ：約21.5cm
奥行き約9.8cm
高さ：約24.5cm
重さ：約392g

グラス
直径：約9.7cm
高さ：約8cm
重さ：約566g(グラス2個分)