ヴィクトリア時代のイギリスでもっとも重要なシルバースミスとされる、エルキントン作の純銀製(スターリングシルバー925) 1904年 ハンドチェイシング(ノミのハンマーによる打ち出し彫刻) ティー& コーヒー4点セットをご紹介させていただきます。
まず、このような非常にレベルの高い技術で作られた純銀のティー&コーヒーセットをご紹介できる機会が持てましたことを本当に喜ばしく思っております。
エルキントンは世界で初めて電気メッキ製法を発見し、製品化したことで有名なシルバースミスですが、1836年に創業した当初は純銀製品を中心に制作していました。
メッキ製法だけでなく、彫刻や鋳金の技術にも優れ、1851年の大英万国博覧会では数々の賞を受賞しています。
ヴィクトリア女王から王室御用達を受け、女王は王室にあるすべての銀器をエルキントンに電気メッキ製法によるシルバープレートで、コピーを作らせたのは有名な話です。
こちらのお品は典型的なヴィクトリア時代のデザインで、スクロール、花葉などで、全体的に打ち出し彫刻されておりますがその彫刻技術のレベルの高さはさすが当時を代表するトップクラスのシルバースミスの仕事だと思います。一つ一つの花や葉をみてもどこを膨らませるか、へこませるのか、はねるか、とてもよく計算されており、躍動的な生き生きとした立体感のある作品となっています。半フルーテッドのスパウトにも細かな彫刻、上部の縁にはガドルーンに、貝を模した彫刻にスクロール装飾(ロカイユ装飾)、盛り上がった蓋部分にもスクロールと、貝装飾で飾られています。
脚部も、カールした透かし細工がとても素敵です。
ハンドルはエボニーと思われる、非常に硬質な木でできています。古いものにめずらしく、ティーポット、コーヒーポットともゆるみは全くありません。 木は腐りませんか?とよく聞かれますが、上質のポットは水にとても強い木を使っています。110年たっていながらほとんどキズのない状態です。
コンディション: 目立つキズはもちろんのこと、細かな使用キズもほとんど見当たらない、とても110年を経ているとは思われない、エクセレントコンディション。
少々のへこみキズがありますが、出荷前に、プロのシルバースミスによるポリッシュと、へこみ、および少々あるガタの微調整を終えた状態での出荷とさせていただきます。
こちらの商品はロンドンに店舗を持つ、老舗アンティーク銀器専門店との合同販売となります。
実店舗にも販売しているものですので、行き違いで売り切れになる場合もございますので、ご理解いただければ幸いです。
こちらの商品はイギリスからの追跡付クーリエ便にての配達となります。
通常、発送してから3営業日での到着となります。
プロによるポリッシュ、小さなへこみなおし、ガタの調節等、の微調整をしてからの発送となります。発送まで、10日ほどかかります。お急ぎの方はご相談ください。
トレイ(シルバープレート)は別売です。
サイズ
ティーポット
サイズ
ティーポット
幅 :27cm(注ぎ口の端からハンドルの端まで)
奥行:約11cm(最大値)
高さ:約17.5cm(摘みのトップまで)
重さ :約719g
コーヒーポットまたはホットウォータージャグ
幅 :約25cm(注ぎ口の端からハンドルの端まで)
奥行:約12cm(最大値)
高さ:約26.5cm(摘みのトップまで)
重さ :約805g
シュガーボウル
幅 :約21cm(取っ手の端から取っ手の端まで)
奥行:約12cm(最大値)
高さ:約10.5cm〈縁まで)約12.5cm(ハンドルのトップまで)
重さ:約379g
クリームジャグ
幅 :約13cm(注ぎ口の端からハンドルの端まで)
奥行:約9cm(最大値)
高さ:約11cm〈縁まで)約12cm(ハンドルのトップまで)
重さ:約209g
総重量:約2112g