The Victorian Tea Room

ヴィクトリア時代、薔薇のガーランドのすかし細工がとても美しい、モーヴグラスのシュガーバスケットをご紹介いたします。

このお品はメーカーズマーク等の刻印はございませんが、ヴィクトリア時代中期のものだと思っています。こちらのお品はカーストという、鋳金細工で造られたものです。
鋳金細工、というと、なあんだ、鋳型に入れたやつか、と思われる方も多いと思いますが、延ばした板を細工するものよりもこちらのほうがずっと技術的に高いものなのだそうです。重量もバスケットのみで340ｇ以上あり、しっかりした手ごたえがあります。


モーヴとは色の名で、ヴィクトリア時代、1850年代にイギリスで初めて、開発された人口染料の色です。鮮やかな紫で、絹や、ウールなどと相性が良く、ほんの少しで綺麗に染まり、色も鮮やかで美しいので、ヴィクトリア時代にこの色は爆発的に流行しました。
日本でも放映された、ダウントンアビーで、グランサム伯爵の御母上、バイオレット夫人がよく、紫色のドレスを着ていますが、こういった、背景があるからなのです。
そういう意味で、モーヴはとてもヴィクトリア時代的な色です。　グラスは現代にこのシュガーバスケットに合わせて手吹きで作られたものですが、ぴったりこのバスケットにあっています。

花とスクロールのモチーフの透かしの入ったハンドル、美しくデザインされた脚部もとてもエレガントです。

コンディション：近年になって、純銀をかけなおした、エクセレントコンディションです。
モーヴグラスはこのバスケットに合わせて造った近年のものです。欠け、割れ、ヒビのないエクセレントコンディションです。ハンドルは完璧な弧を描いていませんが、曲げられたものではなく、オリジナルからのものだと思います。

このレベルの銀細工に出会えると本当にうれしくなります。ぜひ、この美しいバスケットをあなたのコレクションに加えてください。到着したその日から、あなたの特別な銀器になると思います。

サイズ

幅：　約15ｃｍ（取っ手から取っ手まで）

高さ：約9ｃｍ（ふちまで）
高さ：約18ｃｍ（取っ手のトップまで）

グラスの直径：約12.5ｃｍ
グラスの高さ： 約5.5cm
　
重さ約656ｇ