The Victorian Tea Room

鋳金細工のボーダーにスクロールの細かく美しい透かし細工が入った非常に高い技術で作られたケーキバスケットをご紹介いたします。

ヴィクトリア時代の素晴らしい工芸品とも呼べるようなレベルの銀器、特にシルバープレートのものは年々出てくる機会がどんどんなくなっており、見つけるのに非常に苦労しますが、久々に素晴らしいものに出会えました。

スクロールや花びら、葉の一枚一枚のディーテイルまで克明に型どられた非常に技術の高い鋳金細工に、とても繊細なスクロールの透かし細工が組み合わされた、とても手の込んだ逸品です。ハンドル部分も手を抜くことなく、透かしの入ったスクロールの鋳金細工は見事としか言葉が出ません。脚部も、通常のラウンドタイプの脚部に見えますが、フリルをとってあり、光が当たると美しい表情を見せるようになっています。

メーカーはD&Co. とあり、19世紀末期に活躍したEdward Durban & Co.　かもしれないと思っておりますが、はっきりしたことはわかりませんでした。
いずれにせよ、このレベルの金属工芸は近年の英国では全く作られなくなってしまいましたので、ヴィクトリア時代後期、遅くともエドウォーディアン初期のものと思われます。

もう、次にはいつ手に入るかわからないレベルの素晴らしい銀器をこの機会にお楽しみください。

サイズ

直径：約31cm
ベースの直径：約13.5cm
高さ：約8cm
ハンドルを一番上にあげたときの高さ：約26cm
重さ：約784g