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店長日記
銀器にまつわるうんちく話 その3 透かし細工
2023年06月08日
透かし細工とは

銀器ショップの説明文を見ていると「透かし細工」という言葉が出てくることがよくあるかと思います。

特に当店は店主が「透かし細工」されている銀器が大好きなのでかなりの頻度で出てくると思います。

コトバンクを調べると、透かし細工とは、金属・木・石などをくり抜いて文様を表す技法。文様を透かして素地を残す方法(文様透かし)と、文様の周りの素地を透かす方法(地透かし)がある。

とあります。まさにこの言葉通りで、日本にも透かし細工の工芸品はたくさんありますが、世界各国にいろいろな素材を使った透かし細工の工芸品があります。

英語では openwork または pierced work という言い方をします。

イギリス銀器の世界の透かし細工は大まかに分けてふた通りあります。一つはヴィクトリア時代後半よりも前の時代に多かった、パンチや手作業などで穴を開け、模様をつけるピアッシング法。


https://victoriantearoom.ocnk.net/product/1397
純銀製(925) 1782年へスターベイトマン透かし細工ラージケーキバスケット


https://victoriantearoom.ocnk.net/product/2516
純銀製(925) 1891年 透かし細工ボンボンバスケット

エドウォーディアンになって増えてきた、フラットの状態の銀の板にデザインし、手作業で図柄をカットしてから銀器の形に作り上げるもの。ものによってはトップのふちと底部分を作り、図柄をカットしたものを上下に溶接するタイプのものもある。


https://victoriantearoom.ocnk.net/product/2402
純銀製(925) 1906年 ハンドカットスクロールのボンボンディッシュ。


https://victoriantearoom.ocnk.net/product/2549
純銀製(925) 1926年 流れるような透かし細工が美しい ナプキンリング4組セット


最後に、カットはしていないのですが、銀器の縁と底部分の間にワイヤーをぐるっと立て、そこに鋳金細工でモチーフを溶接していく方法もあります。


https://victoriantearoom.ocnk.net/product/2228
純銀製(925) エルキントン手作業の鋳金透かし細工 貴族の館の花入(ジャーディニエール)/フルーツバスケット


https://victoriantearoom.ocnk.net/product/2565
純銀製(925) お花、薔薇、小花と葉模様の透かし細工 シュガーバスケット

いろいろな形の透かし細工がありますが、模様が透けて見える、また、バックグラウンドが透けて見えるだけで、どうしてこのように心がときめくのでしょうか。

店主は銀器の中でも透かし細工が大好きで、やはり、流れるようなうねりのある透かし細工を見ると、どうしても見過ごすことができません。

今度、あなたの好きな銀器についてぜひ、聞かせてくださいね!

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