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銀器にまつわるうんちく話 その6 クランベリーグラスとは
2023年07月31日
アンティーク銀器にはよく、ガラスを合わせたものをよく見かけます。
ガラスと銀器はとても相性が良く、特にカットグラスやフリルのあるグラスは銀器と合わせるとお互いに光を反射してキラキラと輝き、とても華やかです。

これは華やかになるだけでなく、まだ電灯がない時代、日が暮れてからは蝋燭やオイルランプだけで部屋を十分に明るくすることは困難だったため、鏡やシャンデリアに加え、銀器やガラス器に蝋燭やオイルランプからの光を反射させて部屋を明るくする効果があったと思われます。

今日はガラスの中でもルビーのような濃いピンク色が素敵なクランベリーグラスについてお話しします。

クランベリーグラス、またの名をゴールドルビーと呼ばれるガラスは溶融ガラスに金塩またはコロイド状金を添加して作られる濃いピンクのガラスでです。
金が含まれるため、高価で大量生産品には見られず、工芸品として作られます。

クランベリーグラスの起源は不明ですが、多くの歴史家はこのガラスの一種がローマ帝国の末期に初めて作られたと考えています。イギリス、大英博物館には4世紀のローマ帝国時代のケージカップが展示されています。

しかし、その後、その技術は失われてしまい、17世紀のボヘミア時代に再発見されたと言われます。しかし、当時は誰もこの色を生み出すメカニズムはわかりませんでした。

1925年にノーベル化学賞を受賞した、リチャード・アドルフ・ジグモンティーは金の小さなコロイドが赤い色の原因であることを発見しました。

クランベリーグラスの生産で最も有名な時期は19世紀のヴィクトリア時代です。

クランベリーグラスはその華やかな色のため、テーブルディスプレイとして、銀器バスケットの内ガラス、ワイングラス、シュガーバスケット、デカンタなど色々なものが制作されました。

本日ご紹介している、グラデーションクランベリーグラス ジャムディッシュ


シルバープレート ヴィクトリア時代後期 フリル付き グラデクランベリーグラス ジャムディッシュ
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https://victoriantearoom.ocnk.net/product/2329


今までご紹介してきたクランベリーグラスと銀器の組み合わせの数々



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